書籍の詳細

ノンフィクション
恐るべき子ども リュック・ベッソン『グラン・ブルー』までの物語 (&books)
著者:リュック・ベッソン(著),大林 薫(翻訳)
定価:3080円(10%税込み)
ISBN 9784777829378
単行本(ソフトカバー) 本文576ページ
2022年6月22日初版発行
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「ぼく自身が語る、ぼく自身の物語」―― ブルーに魅了された少年が、29歳で映画史に残る名作『グラン・ブルー』の映像化を成し遂げるまでの圧倒的な熱量に満ちた回想録

『グラン・ブルー』(1988)、『レオン』(1994)、『フィフス・エレメント』(1997)など、数々の名作を生み出した映画監督リュック・ベッソンが、少年時代にブルーに魅了され29歳で『グラン・ブルー』の映像化を成し遂げるまでをはじめて語りつくした。
強烈な生い立ち、人生を変えた海との出会い。映画への情熱にめざめ、試練を乗り越えながら映画監督への道を進んでいく青年時代。ハリウッドスターたちの素顔、映画制作の裏側―
―映画史に残る名作『グラン・ブルー』は、少年ベッソンのブルーへの憧れが始まりだった。

「これからぼくは、この本のなかで自分をさらけだす。これはぼく自身が語る、ぼく自身の物語だ。そのなかで、ぼくは嘘もごまかしもなく、ぼく自身の姿を露わにしたいと思う。子どものぼくの声で、子どものぼくの心で、生の真実だけを・・・・・・時を経て美化される前の体験を、そのままに・・・・・・・」――はじめに より


「好きな映画はと聞かれ『グラン・ブルー』と答える人は多いだろう。私もその一人である。私にとって『グラン・ブルー』は大袈裟に聞こえるだろうが、人生を変えた映画だ。だからこそ、リュック・ベッソン監督が語るこの本を読むのを楽しみにしていた。

海と出会った少年時代。そして映画の道へ。リュック・ベッソンの人生そのものが映画になりそうな出来事ばかり。
どのような思いが込められて映画を撮っていたかという事を知ることができて本当によかった。そして海の世界の映画を作ってくれたことに感謝した。

映画『グラン・ブルー』に魅了された人たちに、リュック・ベッソンがどんな思いを込めてこの映画を作ったのかぜひ知ってほしいと思う。家族、海の世界、映画製作まで語られる姿を知り映画をみたらまた違う感動が待っているはず。 (レビュアー 更家緑) 」


〈目次〉
はじめに
第一章 ぼくはまだ暗闇のなかにいた
第二章 小石だらけの小さな湾で
第三章 ギリシャ、タコ、ウツボ
第四章 ぼくが手にした一つの言語
第五章 映画、写真、音楽
第六章 イルカと青い世界の底へ
第七章 書く習慣ができた
第八章 ジャック・マイヨール
第九章 映画を作りにパリへ
第十章 兵役とカンヌ映画祭
第十一章 これがぼくの家族
第十二章 エリック・セラ
第十三章 ジャン・レノ
第十四章 『最後の戦い』
第十五章 受賞、そしてゴーモン社試写室へ
第十六章 パリからタオルミーナまで
第十七章 スティングとイザベル・アジャーニ
第十八章 『サブウェイ』
第十九章 ウォーレン・ベイティ
第二十章 ロザンナ・アークエットとジャン=マルク・バール
第二十一章 途方もない冒険の日々
第二十二章 『グラン・ブルー』


【メディア情報】
PHPオンライン衆知(2022年6月20日)にて記事掲載
日経新聞(2022年8月13日)にて書評掲載
朝日新聞(2022年8月20日)にて書評掲載