書籍の詳細

文学・評論
自閉症のぼくは書くことで息をする (&books)
著者:ダーラ・マカナルティ(著),近藤 隆文(翻訳)
定価:1760円(10%税込み)
ISBN 9784777829064
単行本(ソフトカバー) 本文296ページ
2022年7月12日初版発行
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「自閉症であることを家族と大自然が肯定してくれた。
人のやさしさ、色彩豊かな植物、そして大空を羽ばたく鳥たちが少年の心を救ったのです。
多様性の尊重とは未来への希望、湧き上がる思いを美しい文章で綴った一冊。」
――作家・東田直樹


自閉症ゆえに何も書けないと言われた14歳の少年が綴った、
まばゆい北アイルランドの四季、そして動植物たちとの1年間


「自閉症のぼくは、みんなより世界を強く感じられるらしい。
世界はぼくにとって色とりどりの炎のようで、ひたすら美しい。
ぼくはただ、ぼくの世界の感じ方を知ってほしかった。
世界がどんなふうにぼくを揺さぶるのか、知ってほしかったんだ」
――ダーラ・マカナルティ



ダーラ・マカナルティは、執筆当時14歳、自閉症の若きナチュラリスト。同じく自閉症の家族とともに、北アイルランドの自然を文字どおり全身全霊で体感していく。庭のえさ箱に集まる愛らしい小鳥たち。夜空に輝く星くずのような昆虫の群れ。滑空する猛禽類は雄大で美しく、樹齢300年の大木は果てしなく崇高だ。

教師から「自閉症ゆえに文章が書けない」と言われたこともあったが、「自閉症ゆえにみんなより世界を強く感じられる」というダーラ独自のまなざしは、小さな命のきらめきから、大自然のパノラマまでを鮮やかにとらえ、彼自身の世界の見え方・感じ方を私たちに体感させてくれる。

本書は、ウェインライト賞をはじめ複数の文学賞を史上最年少で受賞。また、ダーラは英国鳥類保護協会から最も権威ある賞(RSPBメダル)も史上最年少で授与されている。

<目次>
プロローグ




用語解説
謝辞
訳者あとがき