書籍の詳細

ノンフィクション
虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康 芳夫と各界の巨人たちの饗宴
著者:平井 有太(著),康 芳夫(監修)
定価:2750円(10%税込み)
ISBN 9784777817528
単行本 本文320ページ
2016年9月1日初版発行
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本書は、康芳夫のライターでもある著者 平井有太が康芳夫と著名人達を追い続けた康芳夫関連記事から厳選されたまとめ。そして新規原稿大幅増強による、虚人と巨人の宴の書。そこで繰り広げられる様々な事象を垣間見ることにより、虚人のそして巨人の思想を知ることが出来ます。

-康芳夫コメント-

この書を我が最も親愛にして偉大なる友 ムハマッド・アリに捧ぐ。友よ安らかに永遠に昏れ。

国際暗黒プロデューサーとして、私は数多の興行を仕掛けてきた。私の導きで、1972年に初来日を果たしたムハマッド・アリも亡くなってしまった。人は誰もが死ぬ。しかしアリの死は、私の心にも一つ大きな穴をぽっかりと空けた。

この世には、右も左もない。私はすべてを超越した、「世を睥睨するスフィンクス」としてこの世を見てきた。そして、まったく新しい思想形態を発表する準備も、着々と進行している。本著は、それに至るまでの経緯を記した、一つの指南書と受け取ってくれればよいだろう。

この世の何が本物で嘘か、すべては虚実皮膜の狭間にある。私のしてきたすべては、「暇つぶし」。それが「虚人」の生き方なのだ。

【Contents】
◆第1部 虚人と巨人たち(対談)
木幡 和枝(翻訳家・東京藝大 先端芸術表現科 名誉教授),磯崎 新(建築家),堀江 貴文(実業家),荒木 飛呂彦(漫画家),金平 桂一郎(協栄ボクシングジム会長),室井 佑月(作家・コメンテーター),光安 久美子(伝説のクラブ「銀座グレ」創業者),廣瀬 和吉(辰巳出版創業者),熊切 和嘉(映画監督),猪瀬 直樹(作家・元東京都知事)

◆第2部 虚人、巨人を語る
三島 由紀夫(作家),澁澤 龍彦(作家),麻原 彰晃(宗教家),沼 正三(「家畜人ヤプー」原作者),石原 慎太郎(作家・政治家),勝 新太郎(俳優),神 彰(プロモー ター),赤塚 不二夫(漫画家),メディア 正力 松太郎、渡邊 恒雄、氏家 斉一郎、三浦 甲子二、斉藤 十一,フィクサー 児玉 誉士夫、笹川 良一、横井 秀樹、百瀬 博教、田岡 一雄、田中 清玄

◆第3部 巨人、虚人を語る
テリー伊藤,五木 寛之,嵐山 光三郎,唐 十郎,島田 雅彦,志茂田 景樹

◆第4部:虚人、虚人を語る
康 芳夫

◆巻末特典 康 芳夫コレクション
家畜人ヤプー 高取 英 × 康 芳夫 対談(中国語版・小説『家畜人ヤプー』より邦訳),沼 正三 生原稿,小説『家畜人ヤプー』(血と薔薇4号より),モハメド・アリ 対 マック・フォスター 戦カタログ(1972年・日本武道館)


※監修者 康芳夫プロフィール:虚業家。伝説のプロデューサー。1937年東京西神田で、駐日中国大使侍医の中国人父と日本人母の次男として誕生する。東京大学卒業後、興行師神彰の元で大物ジャズメン(ソニー・ロリンズ)などの呼び屋として活躍。その後独立、三島由紀夫が通いつめた「アラビア大魔法団」、「インディ500マイルレース」などを呼ぶ。また、ライフワークとしての、『家畜人ヤプー』プロデュース、ネッシー捕獲探検隊結成、モハメッド・アリ戦の興行、かのオリバー君招聘、アリ対猪木戦のフィクサーなどをこなし、メディアの風雲児として、また、あらたなフィールドとしてTVドラマ『ディアスポリス 異邦警察』及び映画『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』にて裏都知事コテツ役で出演し怪優として活躍を続けている。

※著者 平井有太プロフィール:1975年、東京、文京区生まれ。NYの美大School of Visual Arts卒の活性家。フリーのライター(海外取材実績例:アントニオ・ネグリ氏(イタリア・2008年),ダニエル・コーン=ベンディット氏(フランス・2011年),ホセ・ムヒカ元大統領(ウルグアイ・2015年))として約50の雑誌媒体を中心に寄稿。アーティスト、イベント企画制作、通訳業等も兼務。2012年、福島市に「土壌スクリーニング・プロジェクト」事務局として着任、2013年度第33回日本協同組合学会実践賞受賞。著書に『福島 未来を切り拓く』、『ビオクラシー 福島に、すでにある』(共にSEEDS出版/2015、2016)。エネルギーのポータルサイト「ENECT(エネクト)」編集長。約10年間、康芳夫の記事も多くの媒体に寄稿している。