書籍の詳細

歴史・地理
地形と海路から読み解く 古代史の深層 (歴史BESTシリーズ)
著者:グレイル(編集)
定価:1078円(10%税込み)
ISBN 9784777823833
単行本(ソフトカバー) 本文160ページ
2019年8月28日初版発行
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地形と海路から見えてくる! 新しい“古代日本"の姿とは?
本書は、地形や地理、さらには海の路から<古代史>の謎を読み解く一冊になります。

※本企画は、2017年3月刊行のタツミムック『地形と海路から解き明かす! あなたの知らない古代史』を再編集したものになります。

【構成】
《原始》
●海水面の上昇により大型動物と人類が渡来
●温暖化で安定した旧石器時代の人々の暮らし
●定住化した縄文時代には遠隔地貿易が始まっていた
●縄文時代の大集落三内丸山遺跡の発展の背景
●丸木舟の出土が物語る縄文人の暮らし
●大陸から九州に伝わった弥生時代の水稲耕作
●近畿・九州とも関係が深い古代出雲の青銅器
●戦争の激化がもたらした環濠集落の痕跡
●軍事要塞的な側面を持つ吉野ヶ里遺跡の形成と発展
●「魏志倭人伝」に記された邪馬台国への道
●天孫降臨と神武東征神話はどこまでが史実なのか
●オホクニヌシ神話が語る日本海沿岸地域の交流
●ヤマトタケルが辿った九州・関東への道
●アマテラス信仰と伊勢神宮 立地からさぐる起源

《古墳》
●巨大墳丘墓にみられる地域交流の痕跡
●ヤマト王権はなぜ三輪山麓で発生したのか
●古墳が語るヤマト王権の関東への勢力拡大
●古代葛城氏の強大さを示す飛鳥と紀水門をつなぐ道
●葛城氏を滅ぼした雄略天皇 政権交代と道路政策の変換
●先進技術をもたらした渡来人の本拠地とは
●朝鮮半島と九州勢力が継体天皇の即位を支援か
●海運と製鉄技術で栄えた古代丹後王国の衰退
●古代九州の最大の反乱 筑紫国造・磐井の乱の背景
●屯倉の設置に貢献し勢力を拡大させた蘇我氏
●飛鳥から3つの直線道路が築かれた理由とは

《飛鳥》
●物部氏と蘇我氏の対立 朝廷を二分した仏教の伝来
●神功皇后や中大兄皇子が突き進んだ戦いの航路
●唐帝国の侵攻経路を予測し築かれた防衛拠点
●歴代天皇が都建設を望んだ難波の地形と重要性
●旧都・飛鳥を制圧した大海人皇子の作戦とは
●不破道・瀬田の確保が大海人軍の勝利を決めた
●飛鳥の王宮が場所を遷して建てられた背景
●中央に宮城がある藤原京は長安がモデルではない?

《奈良》
●長安城の宮城に近づいた平城京建設の背景
●聖武天皇の行幸の背景と水運・防衛に長けた新都造成
●蝦夷討伐と柵の建設で東北支配を進めた朝廷
●全国をつなぐ道路網 七道駅路と駅制の整備
●現代の道路工法とほぼ同じだった七道駅路
●『万葉集』の歌に見る 防人の赴任経路と境遇
●流刑地に定められた立地の条件とは?

《平安》
●四神相応の理想の都 平安京の地形をさぐる
●反乱を起こした平将門は騎馬ではなく船で進軍した
●大陸の政情不安で拡大した日朝の海賊による掠奪被害
●朝廷から離れた地で武士が台頭していった背景
●平泉を拠点として貿易で栄えた奥州藤原氏
●平家一門の繁栄を支えた海の道と港の整備
●環日本海交易と貿易港として栄えた十三湊
●「道」を塞ぎあった源平合戦 富士川・壇ノ浦の敗因とは
●東国の首都・鎌倉の誕生と新たな交通網の整備

《コラム》
●祭祀遺構からわかる古代人の生活と信仰心
●物部氏vs.蘇我氏 勝因をさぐる
●独自の鉄器文化が栄えた北海道・東北の古代史
●元寇まで利用した北条氏の海上独占計画