書籍の詳細

暮らし・健康・子育て
認知症対策の新常識
著者:鈴木 宏幸(著),渋川 智明(著)
定価:1540円(10%税込み)
ISBN 9784528022157
単行本(ソフトカバー) 本文224ページ
2018年10月10日初版発行
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本書は、「絵本の読み聞かせ」が認知機能の低下や認知症に進行するのを予防し、改善出来ることを、理論的な最先端の研究結果に基づいて、具体的な実践活動の詳細な内容・方法とともに、その経過の実証的な効果を、科学的なデータとともに、分かりやすく読者の皆様にご提示します。関連するノウハウ本やスマホ情報・知識が私たちの身の回りには、あふれてきました。過剰な情報に混乱し、戸惑わされている現状には、問題意識を持たざるを得ません。
認知症への引き金になる生活習慣病の予防とともに (1)運動 (2)栄養改善 (3)脳 を活性化する知的活動や社会とのつながりを重視したコミュニティへの積極的関与などが、認知症のリスクを遠ざけ、予防・改善する重要なポイントになっています。
「絵本の読み聞かせ」が、それらのポイントを一体的に含み、実践的に活動することで、お互いがうまく作用しハイブリッド的な効果をあげていることを、本書で立証することを試みました。スマホなどデジタル依存の弊害が指摘される時代に、今でこそ世代を超えて普遍の価値ある輝きを、ご理解いただければ望外の喜びです。


【主な内容】
▲序章▼ 誰でも「認知症」になる!?
(1) あらゆる対策を凌駕する
(2) 誰にも降りかかってくる大問題


▲第1章▼ 広がりを見せる新たな認知症予防「絵本の読み聞かせ」〈現場ルポ〉
(1) NPO法人「りぷりんと・ネットワーク」が「絵本の読み聞かせ」で効果を上げる
(2) 絵本を読み聞かせる人、聞いている人にも予防効果の可能性
(3) 認知症前段階を早期発見することが大切(学者・識者の知見)
(4) 認知症予防や要介護度改善へ向けた新たな取り組み


▲第2章▼ 認知症についてこれだけは知っておこう
(1) 誤解の多い認知症の対策
(2) そもそも認知症とは
(3) 知っているようで知らない認知症の診断基準
(4) しっかり認識したい認知症の症状
(5) ここまで分かってきた認知症疾患の原因


▲第3章▼ 認知症予防のアプローチ
(1) そもそも認知症予防はできるのか?
(2) 認知症の有病率が先進国で低下している要因
(3) 認知症予防の正しい考え方
(4) 薬による認知症予防と非薬理的予防法
(5) いろいろある認知症予防のアプローチ
(6) 自分が行うべき取り組み


▲第4章▼ 認知症予防の新常識「絵本の読み聞かせ」の真相と効果
(1) 9つの利点が魅力
(2) 「絵本の読み聞かせ」を活用した研究の原点
(3) 「絵本の読み聞かせ」による認知症予防のエビデンス(根拠・証明)
(4) 「うちよみ」と「そとよみ」の違いに注意
(5) 読み聞かせの注意点
(6) 何度も練習することで主観を客観に変える
(7) 子どもたちが大人になってからの認知症予防に役立つ


▲第5章▼ 「攻め」の時代に入った認知症対策
(1) 深刻な団塊世代が後期高齢者になる2025年問題
(2) 家庭や地域社会に大きな負担になる
(3) 認知症患者を隔離、孤立させる対処法は間違い
(4) 認知症の人たちが自ら声を上げ、行動へ
(5) 34万人の介護人材不足、先端的技術の活用